2019-2020シーズン JCXシリーズ第2戦「弱虫ペダル 幕張クロス(UCI-C2)」が10月2日〜3日の2日間、千葉県千葉市幕張海浜公園で開催された。日本各地に甚大な被害を及ぼした台風19号の影響で第1戦の茨城シクロクロス取手ステージが中止になり、今回の第2戦が実質的な開幕戦となった。男子エリートの優勝は織田聖、女子エリートの優勝は松本璃奈。

弱虫ペダルチームが力を見せた男子エリート

9周で争われた男子エリートには91名が出走。織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が先頭に立ちテーブルトップ後のシケインに突入。2017年全日本チャンピオンの小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)、2018年全日本チャンピオンの前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)がそれに続く。前田が小坂を交わし織田にジョインするとチームメイト同士協調し合い、小坂より10秒以上速いペースでラップを重ねる。互いに先頭交代してレースを支配する前田、織田の二人は6分45秒〜50秒のペースを刻み、単独3番手で追う小坂を大きく引き離した。

織田は前田を千切ろうと何度かアタックを掛けるが、引き離すことができずに勝負はゴールスプリントとなり、ホームストレートに先頭で入った織田が勝利。3位には小坂。竹内遼(深谷レーシング)、丸山厚(チームアレ・リドレー)、斎藤朋寛(ライドライフ・ジャイアント)、中里仁(スピードワーゲンファミリーレーシング)の4名によって最終周までもつれた4位争いは竹内が制した。このレースのトップと同一周回完走者は18名。

チャンピオンが意地を見せた女子エリート

スタート後先頭に立ったのは現全日本チャンピオンの松本璃奈(チームスコット)。それを西山みゆき(東洋フレームフィールドモデル)、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、赤松綾(シムワークスレーシング)、渡部春雅(駒沢大学高校)らが追う。ジュニアカテゴリの渡部がパックを先頭に立つなど健闘が見られたが、唐見、赤松のスピードについていけずにドロップ。唐見と赤松も徐々に離れ始めると若干呼吸が荒くなった松本に唐見が追いつき残り2周の平坦区間で唐見が前に出る場面も見られた。平坦区間では唐見に分があるが中盤に現れる激坂を乗車でクリアできたのは女子エリートでは松本ただ一人。ゴールスプリントにまでもつれるかと思われたが、ホームストレートには松本が唐見を引き離して戻ってきた。
3位には赤松が入った。21名が出走し、同一周回フィニッシュは15名だった。

男子ジュニアは3名が出走。鈴木来人(Bonne Chance)と中島渉(TRIGON with KURE/BOUNCE)のバトルが最終周まで続いたが、最終周に中島がミスしたのを見逃さず鈴木がアタックして優勝した。2位には中島、高本亮太(Limited Team 846)が3位となった。

レース結果(UCIカテゴリのみ)

男子エリート

1:織田聖 (弱虫ペダルサイクリングチーム) 1:01:17
2:前田公平 (弱虫ペダルサイクリングチーム) +0
3:小坂光 (宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) +2:13

女子エリート

1:松本璃奈(チームスコット)0:47:45
2:唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)+0:02
3:赤松綾(シムワークスレーシング)+0:27

男子ジュニア

1:鈴木来人(Bonne Chance)0:35:58
2:中島渉(TRIGON with KURE/BOUNCE)+0:43
3:高本亮太(Limited Team 846)+1:38

UCIカテゴリ以外はAJOCCホームページに近日中に掲載予定
https://data.cyclocross.jp/meet

TEXT:JCF