2019年1月20日、’18-’19シーズン国内最後のUCIレースとなる東北CXシリーズ#4ざおうさまカップが宮城県蔵王町・蔵王町総合運動公園にて行われた。2.7kmのコースは野球場、河川敷、調整池などを利用したテクニカルな設定。
小坂光の独壇場 男子エリート
男子エリートは36名が出走。小坂光(宇都宮ブリッツェン)が序盤から積極的にレースをリード、それに続くのは中里仁(Speedvagen Family Racing)と斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)。3人の先頭パックを兼子博昭(スワコレーシングチーム) が単独で追い、それに山田大介(PAXPROJECT)らの数人のパックが続いた。
目まぐるしく入れ替わる2位争い
2周目に入ると中里がキャンバーの登りでスリップダウンしてしまい中切れしてしまう形に。これにより小坂は単独トップとなった。中里はスリップダウン以降ペースを落とし、小坂を斎藤が単独で追走する。斎藤は小坂との差を詰めようとプッシュしたが、差は少しずつ開いていった。斎藤がバイク交換するタイミングで3位パックとなっていた山田と兼子にパスされてしまった。
小坂は滑りやすい野球場の砂のコーナーを慎重にクリアするなど危なげなくトップでゴール。2位には兼子を振り切った山田が入った。完走は28名。
男子エリート 競技結果
1 : 小坂 光(宇都宮ブリッツェン) 01:00:59
2 : 山田 大介(PAXPROJECT) +1:17
3 : 兼子 博昭(スワコレーシングチーム) +1:25
(9Laps)
新旧全日本チャンピオンの争い 女子エリート
女子エリートは8名の出走。スタート後レースをリードするのは現全日本チャンピオンの松本璃奈(TEAM SCOTT)、それを追うのは前全日本チャンピオンの今井美穂(CO2bicycle)。続いて西山みゆき(Toyo Frame Field Model)。
トラブルに泣いた松本璃奈
松本は笑みを浮かべながら快調に飛ばし、一時は今井に20秒近くの差をつける。しかし、スローパンクが原因でバイクチェンジすると差は一気に10秒までつまる。その後も松本のスペアバイクのタイヤの問題と今井の諦めない追走によって徐々に2人の差は少なくなった。
最終周を前に松本は再びメインバイクにチェンジしたが、調整池の周りのキャンバー区間でチューブラータイヤが剥がれるトラブルに見舞われた。
今井は松本をパスすることに成功し、そのまま優勝。惜しくも2位になってしまった松本はゴール後悔しさを露わに。3位には西山が入った。完走は6名。
女子エリート 競技結果
1 : 今井 美穂(CO2bicycle) 00:44:38
2 : 松本 璃奈(TEAM SCOTT) +0:08
3 : 西山 みゆき(Toyo Frame Field Model)+3:08
(6Laps)
TEXT:JCF