初めての世界選手権

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新生チームスプリントの手応え

Q:先日のチームスプリントの練習では(チーム全体で)山﨑選手のスプリットタイム(山﨑選手が先頭で走った1周分のタイム)はいくつだったんでしょうか?

13秒0くらいです。これまで第3走だった深谷(知広)さんは12秒6とか……12秒台で上がってたので、物足りないタイムです。

Q:課題は?

練習ではスタートで付けないことが多かったんです。その点(計測した時は)うまく付けたので良かったと思います。あとは自分が先頭になるまでに、もうちょっと力まないようにしたいですね。先頭になってからも、もらったスピードを活かす走りができればもうちょっと速くなると思います。

Q:よく選手からは交代する時に「スピードをもらう」と聞きますが、急に前がいなくなることで「吸い込まれる」ような感覚があるのでしょうか?例えばロード練習中に脇をトラックが通り抜け、トラックの速度に吸い寄せられるようなことがあると思うのですが、それと同じような……?

トラックが通り過ぎた後に風がブワッと吹きますが、前に引っ張られていく感じは似てますね。交代の直前に、前の人がバンクの上に上がっていきます。そこで内に入り込んでいくのですが、その時に「吸い込まれる」感じがあります。練習ではそこで力んでしまったので、後半失速してしまいました。

2人から学んだこと

新田祐大

Q:山﨑選手から見て、新田祐大選手、脇本雄太選手はどんな選手ですか?

あの2人は圧があるというか、ピリッとしていますし、練習から違います。練習に対する姿勢が違うし、それが周りにも影響を与える感じ。迫力みたいなものがずっとあります。

オリンピック後も練習には参加されていますが、今は一歩引いている部分があるのだと思います。オリンピック前と後を比べた時、やっぱり練習の雰囲気を作ってたのは2人だったなと感じました。

そういう気持ちを練習から持って、見せていくこと。それで良い練習ができるし、周りを巻き込んでいけるのかなと思います。今は「和気あいあい」のようなところがありますね。

脇本雄太

パリまであと3年

Q:オリンピックはご覧になりました?

はい。レベルが高いなと思いました。新田さんと脇本さんの強さはよくわかっているのですが、その2人が勝ち上がれなかった。世界のレベルの高さを感じました。

Q:オランダのハリー・ラブレイセンなどの強さも目の当たりにしたかと思います。あれを越えなければ世界一にはなれないわけですが、どう感じましたか?

ハリー・ラブレイセン

なんとも言えませんね。もちろんこれから自分はレベルアップしていかなければいけません、でも同じだけ世界もレベルアップしていきます。だからこそ、この世界選手権で結果を出さなければいけないと思います。世界がレベルアップする横で、より速い速度でレベルアップする必要がある。難しいことですが……

足りないことばかりですが、なんとか頑張れれば、と思います。

Q:3年しかありませんものね。ちなみに、パリの後どうするかなどは考えてますか?

今のところは何も考えていません。年齢的なこともありますが、「次」があると思うのは絶対良くないと思うので。とにかくパリまで頑張ります。

Q:では世界選手権に向けて、決め台詞を。

「アフロ怪人が世界を侵略するぜ」!

※決めセリフはスピードチャンネルの告知動画にも採用されています※

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