淡々と終わってしまった、それでも
Q:香港のレース、刺激はありましたか?
正直、現地に行くまでメンバーを知らなくて「あれっ?」となりました。ちょっと気合が入りきらなかったという点はありますね。燃えるというよりは淡々と終わってしまいました。
Q:チームスプリントは優勝したものの、タイムはまだまだ伸びる余地があるように感じました。チームメンバーが変わったこともあると思いますが、収穫はありましたか?
今までの雨谷(一樹)/長迫(吉拓)、新田(祐大)さん、そして自分というチームは、完成度が高かったのだなと感じました。シーズン後半(2019-20)は何も考えずに走れましたし、居心地が良かった。今回は考えることがたくさんあって、チームメートを確認しながら走っていました。
Q:今のチームスプリントの課題は?
スピード、体力は練習で付いてきますし、緊張などは場数を踏めば良いのかなと思います。ですので、最初のステップとしては良かったのではないでしょうか。自分は「国際大会できちんと結果を求めること」を意識していました。
一緒に走った2人(小原佑太、中野慎詞)がどう捉えたかはありますが「決勝で走って表彰台でメダルを貰う」喜びを若手に知ってもらうことで、良い方向にこの経験を活かしてもらえればと思っています。
Q:そのような環境下で、今回の金メダルは嬉しかったですか?
自分のベストの走りをした結果だったら嬉しいのですが、まだやることがたくさんあります。ただ「新たなチームの最初の一歩になった」という喜びはあります。
ドリームシーカーのジャージを着て、チームとして国際大会の表彰台のトップに立ったというのは、初めてだと思います。そういう意味では嬉しかったです。
※編集部注:深谷選手がワールドカップの舞台で金メダルを獲った時はナショナルチームとして出場していた