青森107期の新山響平。2015年にプロ競輪選手としてデビュー。翌年の2016年には優秀新人選手として表彰され、現在は競輪界のトップであるS級S班の一歩手前、S級1班の選手として着々とキャリアを重ねている。
しかし同時に「競技者である以上、一番になりたい」という思いから競技への興味が膨らんでいき、自転車トラックナショナルチームへ加入。競輪だけでなく、トラック競技の世界でも高みを目指す。
2024年パリオリンピックを志す、ナショナルBチームの選手を紹介するインタビューシリーズ。
新山響平選手が7月末~8月始めに実施されたオリンピックシュミレーションから得た感触、Bチームのメンバーへの印象、そして素顔が垣間見えるエピソードなど、様々な質問に答えていただいた。
競技者である以上、目指したい場所
Q:どのような経緯でナショナルチームに入ったのでしょうか?
やってみたいという気持ちが出始めたタイミングで、ちょうどよく声をかけてもらったんです。でも実際に加入したのは約1年後の2019年5月です(公式には2018年として連盟に登録されている)。もし、最初にやってみたいと思った時すぐにナショナルチーム入りをしていたら、今の立ち位置も違っていたかもしれないですね・・・
Q:新山選手にとってオリンピックとは、どのようなものでしょうか?
競技をやってる以上、目指すところではあります。オリンピックは4年をかけて調整し、最高の状態になった世界トップの選手たちが集まる大会です。そんな選手たちを見るだけでもモチベーションが上がりますが「そこで戦う側の人になりたい」そして「世界で一番になりたい」という想いがあります。
競技者である以上、”1番になりたい”という想いです。
Q:ナショナルチームに入って1年ほどが経過してますが、強くなった実感などはありますか?
タイムでは感じています。重いギアでの練習にも慣れてきて、気持ちに余裕もできるようになりました。
ナショナルチームへ入る前にも、大きいギア比で練習していたことはありました。でも「何に気をつけてやるか」がわからず、ただやってるだけでした。今は「その練習をする意味」を理解しながらやっているので、良い変化だと思います。
Q:ナショナルチームだけでなく、もちろん競輪との両立となると思います。どちらかにより重きを置くような意識はありますか?
今は競輪にもたくさん出させてもらっています。競技と競輪、どちらでも結果を出したいと思っています。