お元気ですかナショナルチーム』では、自転車トラックナショナルチームのメンバーは新型コロナ感染拡大の影響下をどのように過ごしているのか?をお届けする。第4弾は女子オムニアム世界チャンピオンの梶原悠未選手。

梶原悠未選手は現役世界チャンピオンであると同時に、大学院で勉学に励む学生でもある。オリンピックへ向け、トレーニング漬けの每日を送っているかと思いきや・・・自転車の練習は1日たったの3時間!?

※インタビューは2020年5月10日に実施しており、記事公開時点で状況が異なる場合もあります。

畑作業のおじさんが「テレビで見たよ!」

Q:世界選手権から帰って、周りの反応に変化はありましたか?地元には戻れていないとは思いますが・・・

帰国したら新型コロナウィルスが社会に大きな影響を与えていたため、あまり人には会えていませんが、友人たちがお祝いしてくれ、記事やテレビ番組へ取り上げてもらう機会がすごく増えました。

一般道で練習をする際も、畑作業をしているおじさんや、軽トラに乗った近隣の方、宅配便の方が「この間テレビで見たよ」とか「新聞に載ってたね」と声をかけてくださるようになりました。

世界選手権が終わってから、新型コロナウイルスの影響もあって地元である和光市には戻っていないんです。帰国以来ずっと静岡でトレーニングや授業を受けています。

友達から「池袋で電車を待っていたら、後ろの人たちが悠未ちゃんの話してて、すごくびっくりした!」ということを聞きました。自分が知らない方々も、私のことを話してくれているというのは、メディアで取り上げてもらったからで、それも世界選手権で勝てた結果ですから、きちんと繋がっているなと思います。

Q:オリンピックは延期、その他の大会も軒並み中止。宙ぶらりんな気持ちもあるのではないでしょうか。

今まで「大会で何秒出すか」のような目標を立て、そこから逆算してトレーニングを積んできました。やはり「大会がない」というのは、モチベーションの維持や目標設定という点で難しい状況だとは思っています。

でもそのような状況下で「目標がない、モチベーションが上がらない」と悩んではいられないので、今は1年後に東京オリンピックが開催されると信じ「より一層強くなる」と心に決めて取り組んでいます。

世界選手権で感じた課題

1/4 Page