「Make it happen」……~it~を成し遂げる
オリンピック代表応援特設サイトが現在公開中だが、サイト内ではオリンピックへ向けて、それぞれの成し遂げたい「it=成し遂げたいこと」について話を伺う。
チームパシュート、そしてマディソンに出場予定の橋本英也選手。前回は「it=サイクリングカルチャーつくる」だった。東京オリンピックから2大会連続2回目の出場となる橋本選手が、パリの地で成し遂げたいこととは?
橋本英也の「it」~Move Your Emotion!!=感情を動かせ~
「オリンピックという最高の舞台で、レースを見てくれた人の感情を動かしたい、感動を届けたいというか一番のテーマです」
——このテーマを決める背景には、橋本英也自身が心を動かされたレースがあった。
「2月に香港で開催されたネーションズカップ第2戦での、内野艶和選手・垣田真穂選手の女子マディソン。2人の諦めない走りで最終周回で逆転して、1ポイント差で金メダルを獲得したレースがありました。すごく心が動かされましたし、会場もすごく沸いていましたね」
命を削るような走りを
——言葉だけでは伝わらないこともある。だからレースで魅せたい。
「先日、岐阜市にある母校の小学校で、生徒たちと交流させてもらう機会をいただいたんです。そういった場でメッセージを発信して心を動かすことも大切だとは思いますが、やはりレースを見て感動してもらうことが一番だと思います。そうできるように、ある意味では命を削るような、最高の走りを見せられたらなと思います」
——前回の東京オリンピックの際、自身が掲げたitは「サイクリングカルチャーをつくる」だった。
「東京オリンピックでは、サイクリングカルチャーを広げるきっかけになってほしいという想いがありました。もちろん、さらにこのカルチャーを広げていきたいと考えています。そういう意味では、想いや目的は前回と同じかもしれません。
でも今回は、僕のレースで1人でも多くの人に『Move Emotion』してほしい。それによって、サイクリングカルチャーが広がったら最高ですよね」
「今回は、少し枠を狭めて『パリオリンピックで成し遂げたいこと』に絞りました。前回の『サイクリングカルチャーをつくる』はもっと大枠で僕が成し遂げたいことです。今後ももちろんサイクリングカルチャーをつくれるように、広げられるようにしていきたいです!」
いつもニコニコ、スマイルが絶えない橋本英也選手。自身の夢を叶えるための大きな一歩とするべく、再びオリンピックの舞台に立つ。