「Make it happen」……~it~を成し遂げる

オリンピック代表応援特設サイトが現在公開中だが、サイト内ではオリンピックへ向けて、それぞれの「it=成し遂げたいこと」について話を伺う。

小原佑太選手にとっては初出場となるオリンピック。東京2020では出場が叶わなかったチームスプリントで出場を果たす、パリ世代の想いとは。

小原佑太の「it」~NEXT~

「自分が先代の選手たちから受け継いできたことを、『次』の世代に繋げていきたい。そういう想いを込めて『NEXT』と書きました。

自分にとっては、もしかしたら今回が最後のオリンピックかもしれないけれど、オリンピック自体は今後もロサンゼルス、ブリスベンと続いていきます。これまでの先輩たちが行ってきたように、今回の経験を次の世代の人たちに伝えていくというのが自分の大きな役目だと思います」

——先代たちの背中を見てきた。次は、自分の番。

「今回のオリンピック出場が決まり、渡邉一成選手に壮行会をやっていただきました。その時に、ご自身がオリンピックで得た経験を教えてもらいました。新田祐大選手からは、普段から日常でいろいろなことを教わっています。

チームスプリントの地盤も着実にできてきていると感じていますので、自分が伝えられる経験は、次世代の選手たちにとって大きな意味を持つはずです。それだけじゃなく、自分にとっても、オリンピックを経た先の競技人生があります」

2024ネーションズカップ第2戦 チームスプリントでは銀メダルを獲得

メダルを獲って、「次」の目標に進化させたい

——日本男子チームスプリントはアテネ五輪(2004年)で銀メダルを獲得。しかし、それ以降の日本チームに団体種目でのメダルは無い。今はメダル獲得が目標だが、その目標をもう1つ上げていく。

「チームスプリントに関しては、メダルを獲ることが目標になっています。でも、もしパリでメダルを取ることができなかったら、次のオリンピックでも目標はきっと同じになりますよね。

それでは進化できないんです。だから今回僕たちがしっかりと結果を残して、『次』の、次世代の選手たちの目標を進化させたいです」

結果を重ねた先に更なる目標が現れる。新たな目標、その道標となるべく、小原佑太がレースに挑む。