前編:【前編】「オリンピック優勝をいつも考えてる」フランス出身マチルド・グロ選手インタビュー
バスケから自転車競技へ転向、そしてジュニア世界チャンピオンへ
スポーツを愛するグロ選手、これまでのスポーツ歴を教えてください。
最初のスポーツはバスケットボールでした。シューターをやっていて、本当に大好きでした!4歳から始め、12歳からはマルセイユにあるバスケの特別学校通っていたので、バスケ歴は長いですよ。
14歳の時、たまたま行ったジムにワットバイクがあったんです。そこに偶然いたBMXのナショナルコーチに誘われ、ワットバイクに乗ってみたら「これすごい数値じゃん!」ってなっちゃって。
そのBMXのコーチがパリにある連盟に連絡を取ってくれて、2ヶ月後、2015年の9月にはパリでトラックを走っていました(笑)
バスケを辞めることに、未練や後ろ髪を引かれるようなことはありませんでしたか?
未練はありませんでした。私の夢はオリンピックのチャンピオンになることです。私の身長(175cm)はバスケでは足りないので、オリンピックのチャンピオンになるのは難しいだろうと思っていましたから。でも日本だととても背が高く見えますね(笑)
トラック競技、フランスでの人気は?
フランスでもバスケットボールは人気ですか?
人気ですよ!特に女の子にとても人気があります。1番人気はサッカーですが、続くのが水泳、バスケ、ラグビー、テニスといった感じです。
自転車はいかがでしょう?フランスといえばロードレースの「ツール・ド・フランス」もありますが。
まさに自転車競技=ツール・ド・フランスです。
残念ながらトラック競技は人気がありません。世界選手権もヨーロッパ選手権も、フランスのテレビでは放映されませんし・・・・・。トラック競技の国際大会が開催されたり、フランスの国内選手権が開催されていても、観客が大勢押し寄せる、なんてことはありません。世界選手権だけは別かもしれませんが。
憧れの人は、世界最速のアノ人
あなたにとってのヒーローやヒロインはいますか?
自転車競技ではありませんが、ウサイン・ボルト氏です。彼のドキュメンタリー映画を観たし、本も読みました。
自転車競技ではグレゴリー・ボジェ選手ですね。私がトラックで走るようになってから、色々と手助けをしてくれました。
女性ではフェリシア・バランジェ選手です。彼女はオーストラリアのアンナ・メアーズ選手のように、フランスのトラック競技界で大成功をおさめた人です。オリンピックのチャンピオンにもなった人なので、私は会ったら「ワオ!」って興奮しちゃいます。
もちろん、短期登録で来日している他の選手たちもみんな尊敬しています。