Q:日本では競輪選手になって生活することができますが、ニュージーランドで自転車選手になるということはどういうことなのでしょうか?
お金の話をするなら、日本の競輪選手ほとんどが僕の年収よりも多いでしょう。僕の国では選手に対し政府がお金を払うシステムです。世界選手権の結果が基準となり、毎月の支払い額(報酬額とでも言いましょうか?)は決まります。だから日本の競輪選手が日本で3ヶ月くらい頑張れば、僕の年収分は稼げるのではないでしょうか?
面白いのはレースに対する姿勢や条件の違いですね。僕が年に数回のレースのために準備しているのに対し、日本の競輪選手は毎月何回も走ったり…例えば僕の場合、3ヶ月間トレーニングだけという時期もあります。レースは一切ありません。
日本の競輪選手は月に何回も本気の勝負を行うので、いつも頭がオン状態なのではないでしょうか?また、もっと面白い、そして驚かされるのが、レースで隣り合う選手が自分の父親と同じ位の50歳代だったりすることです。とにかくビックリですよ。
Q:いつまで日本にはいる予定ですか?
実は8月末には日本を離れます。ニュージーランドの自転車連盟がチームスプリントのチームメートとトレーニングを再開させたいとの事なので。チームメンバーの一人はドイツにいて、もう一人はアメリカにいて、そして僕は日本にいます。10月にはまた日本へ戻りたいと思っていますが、連盟と相談しなくてはいけませんね。
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Text:Mizuki Ida
Photo:Shutaro Mochizuki