全部が理由

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「難」、でもそれを打破して走る

Q:常に探究者として練習を重ねていらっしゃると思います。現在のコンディションは肉体的な面、精神的な面、技術・機材的な面で今までで最高と言えるでしょうか?

それはちょっとわからないです。競輪祭が終わって体調を崩してしまって、マイナスからのスタートでした。正直「間に合うのかな?」と思うくらいだったんですが、5日前くらいから急激に体の調子が良くなりました。

100%がどこなのかはわからないですが、常に「昨日の自分を超える」気持ちでやっています。だから気持ちの面で言えば、グランプリは過去最高で挑みたいと思っています。

Q:今年40歳となって、グランプリメンバーでは佐藤慎太郎選手に次いで2番目の年長者となります。年齢が上がれば上がるほど、おそらく身体的には苦しい部分が、そして精神的にはアドバンテージがあるかと思うんですが、ご自身で年齢に関して何か感じることはありますか?

年齢で体力が落ちた、といったことは感じません。ただ自分が歳を重ねるごとに競輪界のレベルが上がってることは実感します。

Q:ではそこに取り残されないことが大事になりますね。

そうですね。自分は歳を取っていくので、頑張っても上がっていくことは難しい。でもそれに逆行してレベルが上がっているので、頑張って食らいついている状況です。

Q:では最後に、「今年の漢字」的に今年のグランプリに対する気持ちを一言で表すなら、何になりますか?

「難」ですね。過去一番に難易度の高い戦いになると思います。枠も良くないし、不利な部分も多い。優勝するのも、そういったチャンスの面では難しいとは思うし、だからこそ「難」の漢字をお答えしたんですが……でも自分の気持ちとしてはそれを打破して、楽しんでいきたいと思っています。

KEIRINグランプリ2022インタビュー
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