東京2020オリンピックが終わり、BMXでの挑戦に区切りを付けて、パリ2024オリンピックにはトラック競技で出場を目指している長迫吉拓選手。そのコラム「YOSHI’s Voice」の第4弾です。

前回の記事はこちらからご覧ください▼

【YOSHI’s Voice】WCCとは?海外生活で得た気づきなど

超短距離の自分には厳しい予選(ハロン)

どうもお久しぶりです!長迫吉拓です!
7月には伊豆でジャパントラックカップ、8月には全日本選手権と続いたので、両大会について書いていこうと思います!

ジャパントラックカップ(以下ジャパトラ)は、チームスプリントの種目がなかったため、出場する予定はありませんでした。でも個人的にスプリントの200mフライングタイムトライアル(予選)でタイム計測をしてみたかったので、個人スプリント種目にエントリーしました。

世界のチームスプリントのトップスターターたちは9秒8台を出しています。自分はどのレベルにいるのかを知りたかったため、レースという環境下で測定してみることにしました。

レースの数週間前から200mフライングタイムトライアルのための練習が始まりましたが、練習回数は週1~2回。僕は基本的には本業であるチームスプリントの第1走、スターターの練習をメインとして臨んだ本番でした。

200mのタイム測定では、計測がスタートする200m計測線の時点でMAXスピードになっている必要があります。最終的に、実際にスプリントしている距離は、500mに近いと感じます(全力でダッシュして加速、MAXスピードになっていなければいけない計測線を通過し、フィニッシュラインに行くまで)。しかも上バンといって、バンクの1番上を走って高低差を利用しながら加速していくのが、めちゃくちゃ足に疲れが溜まります。

(普段はバンクの内側で1周・250mしか走らない僕にとっては未知の世界です)

上バンを走っているだけで、僕の足の持久力はどんどん削られ、超短距離の僕にはかなりキツかった……。

人生最後であろう個人種目で得た現在地

実際のレースでは、ジャパトラ1では、10秒4台。
ギアを少し重たくして臨んだジャパトラ2では10秒3台。
もう少し良いタイムを期待してので、正直ガッカリの結果となりましたが、現状を知れた事は自分にとって刺激になりました。

レースに出る必要はなかったかもしれませんが、いつものレースとは違う緊張感が味わえたのは素直に楽しかったです。

ジャパトラ2では、脇本(雄太)さんが欠席したため、僕の順位は1つ繰り上がる形になって、16人が予選通過の中の16位で、1対1のスプリントトーナメントに参加することに。

出場した1/8決勝は、太田海也と対戦。全く歯が立たなかったけれど、多分自身の最後になるのであろう個人種目を楽しめました。

先輩の記録を塗り替えた新チーム

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