インド・ニューデリーで開催されていた『アジア選手権トラック2022』は6月22日に閉幕した。日本が14の金メダルを獲得したこの大会にて、佐藤水菜はケイリンにて初の金メダルを獲得。大陸枠として、世界選手権への出場権も同時に手にすることとなった。

アジア選手権を終え、帰国後の競輪開催「ALL GIRL’S 10th Anniversary」でも優勝を勝ち取った佐藤選手にインタビュー。アジア選手権のレースの裏側、そして「刺激的」なインドのエピソードを伺った。

ケイリン金メダルの裏側

Q:アジア選手権ケイリンでの金メダル獲得おめでとうございます。予選から“力を見せつける”走りでした。

ありがとうございます。そんなに早く動くつもりは無かったんですけど、前の人の動きとか見て、ちょっと怖かった部分があって。事前に落車があったこともあって、転びたくないという気持ちが強くて、早めに仕掛けました。

Q:決勝のレースでも逃げ切りでしたが、あれは作戦通りですか?

腹くくって、クジ引いた瞬間からゴールまで突っ張るしかないなと思ってたので。誰も前に出しちゃいけないなと思ってました。「(小林)優香さんが出てきてくれたら嬉しいけど、バンクの形状から考えて誰も出させないのが最善だな」と自分の中のプランがありましたね。

Q:理想的なレース運びだったんですね。気持ちの面ではどうでしょう?

先頭だったので、ペーサーに対して「もっと引き上げてくれ〜」と思ってました(笑)いつもは後ろなので、そんなこと思わないんですけど、今回は自分が前だったので。ただのワガママな願望ですね(笑)

あとは後ろの動きを見ながら、ペースを上げて行きづらくさせてという感じですね。ずっと落ち着いて走れました。

Q:プレッシャーを感じたりは無かった?

いつも通り、無かったです。心配することもなく、普段通りでした。

Q:フィニッシュの瞬間は、勝ちを確信してましたか?

「誰がどこから、いつ飛んできてもおかしくない」とフィニッシュラインを踏むまでは思ってるので、油断せずに進みました。

Q:スピードが全く落ちなかったですね。

そうですね、自分の得意パターンでもあるし……ハマってましたね。

Q:今回は個人種目で初の金メダル獲得でした。

いろんな人から「おめでとう」と言ってもらえて、すごく嬉しかったですね。上がりタイムが2本とも11秒台だったので、しっかりとした手応えは感じづらかったんですが、優勝できたことはすごく大きな事だと思います。

魅了の太田りゆ、私のケイリン

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