榛生昇陽高校出身、この春に早稲田大学を卒業したばかりの河野翔輝(かわの・しょうき)。2021年にチームブリヂストンサイクリング加入、2022年からは自転車トラック競技ナショナルチームに加入し、パリオリンピックを目指す新世代選手で、ジャパントラックカップへの出場を控えている。
大学を卒業して自転車一本でやっていくと決断する時、不安は覚えなかったか?そう聞くと「それはずっと考えている」と答えた。この道が正しいのか、不安を抱えながらも自分を信じて走り続けている河野選手。今回はそのバックボーンや信条を紐解いた。
きっかけはツール・ド・フランス
Q:スポーツ経歴を教えてください。
小学校から中学卒業まではバスケットボールをやっていました。高校からは自転車を初めて、大学進学、ブリヂストン加入の流れです。
Q:長い間バスケをしてたんですね。
もともと姉がやっていたので、その流れでバスケを行っていました。ズルズルと続けていましたが、あまり上達もしないし、楽しくもなく……違うことをしたいなと思って、高校からは自転車を始めました。
Q:自転車はどういったきっかけで始めたのでしょう?
もともと自転車に乗るのは好きだったのですが、当時自転車が流行り始めていたこともあり、テレビで見かけることも多くて「ちょっとやってみたいな」と。祖父の家でツール・ド・フランスを見て、ロードレースに興味を持って始めた形でした。
最初はちょっと強度の高いサイクリングと思って部活に入りましたが、しっかり競技をやっていて……後にも引けず続けていった感じですね。
Q:他に候補に上がった競技はなかったんですか?
弓道とか……やったらカッコ良いかなと思いはしました。でも自転車目当てで高校に入っているので、自転車一択でした。奈良に自転車ができる高校が2つしかなくて、そのうちの1つを選んだ形です。
Q:子どものころはどんな子どもでしたか?
習い事をたくさんしていたので、習い事か、外で遊ぶかの子どもでした。習い事も……バスケットボールに水泳、ドッヂボールと、運動系ばかりでしたね。バスケは姉からの流れでやっていましたが、他は自分から「やりたい」と言って始めたものです。
Q:体を動かすのが好きな子どもだったわけですね。では現在は、オフをどのように過ごしてるんでしょうか?
ひたすら家にいます。体は全然動かさず、YouTubeを見たりアニメを見たり映画だったり。映画だったら泣ける系のもの、アニメはスポーツものを見ることが多いです。休みの次の日に運動したくなるような、モチベーションの上がるものを見ています。
Q:最近見たものは?
「食戟のソーマ」です。
Q:それはスポーツ感ある……?
バトルっぽい感じはありますね。ジャンプ系は王道だなと思います。