2020年10月24・25日、大阪の大泉緑地 サイクルどろんこ広場(通称:おおいずみ)にて第37回全日本選手権BMXレースが開催された。近年の日本チャンピオンたちが顔を揃えて競った”激戦”を制したのは長迫吉拓(JPF/ドリームシーカー)。3年ぶりに今大会で優勝し、自身が記録していた過去最多優勝6回を塗り替え、7回として大会記録更新を果たした。
今大会は男子エリート、男子ジュニア、女子エリート、女子ジュニアの4種目に加え年齢別の男女、マスターズ種目などが実施された。本記事では男子エリートのレースを中心にお伝えする。
長迫vs近年のチャンピオンたち
大会で最も注目を集めたのは男子エリート。2019年のチャンピオン中井飛馬、2018年のチャンピオン松下巽、2017年のチャンピオンにして東京五輪代表内定の長迫吉拓、2016年にはリオ五輪前に長迫を破った地元大阪の吉村樹希敢などが出場。圧倒的実績を誇る長迫に挑む歴代のチャンピオンたちという構図になった。
一方で長迫にとっては世界で戦い、トラック競技にも力を入れていたため、3年ぶりの出場となる全日本選手権。
今大会に男子エリートにエントリーしたのは上記チャンピオンたちを含む計12人。全国から精鋭が集った。
【勝ち上がり】
6人2組のレースを予選として同メンバーで計3回レースを行う。予選各組4人が勝ち上がり、勝ち上がった8人で決勝を行う。
予選
【予選1組メンバー】
長迫吉拓(JPF/ドリームシーカー)
増田優一(大阪体育大学)
菊池雄(MasterLock)
深川匠(ワンダー)
三瓶貴公(YESS BMX FACTORY TEAM)
石井友也(Pure Japan)
【予選2組メンバー】
吉村樹希敢(GANTRIGGER)
松下巽(全日空商事)
島田遼(GAN TRIGGER AIC OSHU)
中井飛馬(日本体育大学)
桑野孝則(モトクロスインターナショナルSEBIKES)
瀬古祐太(GONZO PARK)
予選レースレポート
計3回走る予選。予選1組では長迫吉拓が安定した走りで3本をトップで走り、調子の良さを伺わせる。この組から勝ち上がったのは長迫に加え、増田、菊池、深川の4人。
予選2組では吉村が1本目を1着とするも、2本目は中井が取り返し、3本目には再び吉村が1着となるシーソーゲーム。この組からは吉村、中井、松下、島田が勝ち抜けて決勝進出を果たした。
中井飛馬