7月3日(土)、長野県松本市にある1周333mの美鈴湖自転車競技場にて『第7回JICF国際トラックカップ・全日本学生選手権オムニアム』が行われた。

本記事では初日に行われた、翌日に行われる男子マディソンの予選であるポイントレース、女子マディソンを振り返る。

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女子マディソン

この日唯一の女子競技となった女子マディソンは、4組のペアが出走し、最も日差しが厳しくなった13時20分にスタートを切った。

トラックだけでなく、ロード、シクロクロス、MTBとあらゆる競技で成績を残す渡部春雅がレース序盤から仕掛けると、他チームは独走を許す形となり、渡部はペアである石田唯とともにポイントを荒稼ぎ。

明治・早稲田(渡部春雅、石田唯)

周回数を重ねるごとに疲労から集団のスピードもだんだんと落ち始め、渡部・石田ペアは、最終的に集団に対して2回ラップをし、2位にダブルスコア以上の差をつけ、優勝を決めた。

日本体育大学A(小口加奈絵、岩本杏奈)

渡部、石田の明治・早稲田チームは、先週、鳥取にて行われた全日本学生選手権トラックに続いて二週連続、二つ目のタイトル獲得となる。しかもペアを組んだのは先週が初めてだと渡部は話す。

「先週の鳥取の前に2回、2人で練習したくらいなんですけど、もともと仲良しで、レースとかも一緒に遠征とか行ってたので、お互いのことはよく知っていて、気が合う感じなんです。そういうのもちょっとマディソンに生かされてるかなと思います」

しかし、今回のレースでは反省もあったと話す。

「先週の鳥取で、初めて石田選手とマディソンのレースに出て、そのときは、意外とうまく交代できたんですけど今日はあんまり交代がうまくいかなくて。お互い1人で走ってたことが多かったんで、結構疲れて投げるときとかもヘナヘナだったので、交代の部分ですごく反省が残るレースだったんですけど。ペースでお互い行こうみたいな感じで、途中声掛け合ったりしながら走れたので、結果としては良かったかなと思います」

同じように石田も交代について課題を持ちつつ、ペアの渡部に対して信頼を寄せた。

「先週1回初めて(マディソンを)レースで走って、それで結構感覚がつかめていたので、前よりは気が楽に臨めたんですけど、走り始めて1、2回目の交代で少しタイミングがつかめなくてうまくいかなかくて。でも、春雅ちゃんが逃げを決めてくれてからは、前と同じように淡々と自分たちのベースができたので、すごく良かったと思います。春雅ちゃんがペアっていうだけで心強いので、独走で春雅ちゃんに繋げようという思いで、淡々と頑張りました」

女子マディソン リザルト

1位 明治・早稲田(渡部春雅、石田唯) 77pts
2位 日本体育大学A(小口加奈絵、岩本杏奈) 38pts
3位 法政大学(鈴木保乃華、太郎田水桜) 26pts

オムニアム予選&男子マディソン

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