2021年4月3日、ジャパントラックカップI,IIが延期となったことから、日本自転車競技連盟(以下JCFと記載)の下部組織であるHPCJC(自転車トラック競技専門のトレーニングセンター)主導でトレーニングレースが実施された。

伊豆、日本競輪選手養成所内のJKA250で実施されたトレーニング種目は男女混合オムニアム、男女混合マディソン、そしてケイリン(200mフライングタイムトライアルも)。この目的は本来開催予定であった国際大会の代替えとして、東京五輪出場内定選手たちを刺激し、他の選手たちには実戦経験を積ませるためだ。本記事では文字通り圧倒的な強さを見せた橋本英也今村駿介ペアが勝利した「男女混合マディソン」のレースをお伝えする。

マディソンのルール

2人1組となってポイントレースを行う“マディソン”。チーム内で交代をしながらレースを進めていき、10周毎に設定されるポイント周回で4着までが獲得出来るポイントの合計で競う。また、メインとなる集団を1周追い抜きすると20ポイントが得られるルールもある。最終ポイントが最も高かったチームが勝ち。今大会のレースはトラック80周、合計20kmで争われた。

男女混合マディソンに参加したのは8組16人。今回は特別に男女混合のレースとなり、男子にはギア設定の制限が設けられた。橋本英也によると最高速が5~10km/h落ちるハンデであったとの事。対等のレースとなる様、機材のセッティングが行われた。

出場選手は東京オリンピック日本代表でオムニアム世界王者の梶原悠未を筆頭に同じく代表内定の橋本英也、中村妃智、その他日本代表メンバーや大学生ら8組16人。

男女混合マディソン出走メンバー

男子

橋本英也・今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)
窪木一茂・近谷涼(ナショナルチーム)
兒島直樹・髙橋舜(日本大学)
山本哲央・中村龍吉(中央大学)
新村穣・河野翔輝(HPCJC/チームブリヂストンサイクリング)

女子

梶原悠未・中村妃智(ナショナルチーム)
吉川美穂・内野艶和(HPCJC)
古山稀絵・鈴木奈央(HPCJC)

レースレポート

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