日本での豊富な競輪経験を持ち、トラック競技のトップ選手として活躍のシェーン・パーキンス選手。オリンピック出場を目指し続けていたが、母国オーストラリアでは若手の台頭もあり、代表の道が閉ざされていた。新たな道を求めロシア代表としてオリンピックを目指すに至る決断には様々な葛藤があっただろう。
11月に今期の競輪出場予定は終わり、パーキンスとデニス・ドミトリエフ選手は12月のトラック・ワールドカップ第4戦(チリ・サンティアゴ)、第5戦(ベラルーシ・ミンスク)に向けた合宿へ入る。
ロシア代表として、パーコ2.0始動
そんな彼がcyclingweekly.comのインタビューで、ワールドカップシーズンを迎え、オリンピックシーズンを目前にした現状の想いについて語っている。オリンピックまで3年となった今、ワールドカップ後はトラック競技へ専念することも匂わせている。
シェーン・パーキンス選手インタビュー抄訳
これまではゴールが見えず、トレーニングを楽しむ事ができていませんでした。しかし今は2020東京オリンピックという大きな目標があり、それに手が届きそうな状況でもある。そして、それまでの間に世界タイトルへ手が届く可能性だってある。カラフルなストライプ(ロシア国旗)を背に、頂点を目指す準備は出来ています。パーコ2.0(パーコはパーキンス選手の愛称)と呼べる状態ですね。エキサイティングさを増していきますよ。
現状のUCIルールで2019年の世界戦は戦えるけど、2018年度はダメです。トラック・ワールドカップ第4戦、第5戦は今シーズン、自分にとって大切なレース。それが終わればまたベーストレーニングへ戻り、スケジュールが合えばですが、日本で新しい契約をするかもしれません。
今は100%オリンピックへ集中しており、ロシアから十分なサポートを受けてもいるため、日本の競輪へ出場する事は現時点において重要ではありません。トレーニングへ集中し、自身を高めていく事が今は大事なのです。あと3年、毎年少しずつでも成長をしていければ良いなと考えています。
記事全文(英語):Shane Perkins 2.0: I have the fire back in my belly
来期はトラック競技へ専念か
インタビュー中でワールドカップ後は、オリンピックへ向けトラック競技への専念を匂わせているシェーン・パーキンス選手。オリンピックでのメダル獲得を目指し、様々な覚悟を決めている、今後の彼の動向へ注目をしていきたい。