ツール・ド・フランスなどのグランツールをはじめとし、世界各国で開催されるロードレース。トップカテゴリーのレースでは、実に200人以上もの選手が一斉に出走することもある。

本記事ではそんなロードレース界の選手の中でも、特にロードとトラック両方に実績のある選手5人を厳選してご紹介していく。

ゲラント・トーマス

ゲラント・トーマス Gerant Thomas (GBR), JULY 28, 2021 - Cycling : Men's Individual Time Trial during the Tokyo 2020 Olympic Games at the Izu MTB Course in Shizuoka, Japan. (Photo by Shutaro Mochizuki/AFLO)

1986年生まれのイギリス人選手。

ジュニア・U23カテゴリー時代ではトラック中長距離種目とロードレースで活躍し、2006年からプロロードレーサーとしてデビュー。

その後もトラックとロードレースの2刀流選手として大会に出場し、2008年と2012年ではトラック・チームパシュートで世界選手権とオリンピックの2冠を2回達成している。

2013年以降はロードレースへ集中的に出場し、2018年のツール・ド・フランス での優勝をはじめ、数々の大会で優秀な成績を収めてきた。2022年1月時点で35歳のベテラン選手だが、グランツールでのさらなる活躍を目指している。

主な成績

2007年 世界選手権チームパシュート優勝
2008年 世界選手権チームパシュート優勝
北京オリンピックチームパシュート金メダル
2010年 国内選手権ロードレース優勝
2011年 バイエルンツアー総合優勝
ヨーロッパ選手権チームパシュート優勝
2012年 世界選手権チームパシュート優勝
ロンドンオリンピックチームパシュート金メダル
ツール・ド・ロマンディ総合優勝
2014年 バイエルンツアー総合優勝
コモンウェルスゲームズ・ロードレース優勝
2016年 パリ〜ニース優勝
2018年 クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ総合優勝
ツール・ド・フランス総合優勝
2021年 ツール・ド・ロマンディ総合優勝

参照:Cycling Archives, J SPORTS

マーク・カヴェンディッシュ

1985年生まれのイギリス人選手。

2022年1月時点でツール・ド・フランス区間34勝と、現役最強の勝利数を誇る。その他にも2016年リオオリンピック・オムニアムにて銀メダルを獲得、世界選手権ではロード・トラック合わせて5つのメダル(そのうち4つは金メダル)を獲得している。

2017年以降は思うような成果を得られない日々が続いていたが、2021年のツール・ド・フランスではポイント賞を獲得し、返り咲いた。

主な成績

2005年 世界選手権マディソン優勝
2008年 世界選手権マディソン優勝
2009年 ミラノ〜サンレモ優勝
2011年 世界選手権ロードレース優勝
2013年 国内選手権ロードレース優勝
2016年 世界選手権マディソン優勝

参照:J SPORTS

フィリポ・ガンナ

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