ツール・ド・フランスで勝つために必要なこと

ツール・ド・フランス2017ではクリス・フルーム選手が個人総合優勝。その影では、彼を支えたチームメンバー、多くのチームスタッフがいたことを忘れてはなりません。エースであるフルーム選手をチームとしてサポートする選手たちはもちろん、各選手のコンディションを最大限高めるために尽力するマッサーと呼ばれるスタッフ、メカニック等々、見えないところで多くの人たちがチームの勝利を信じて尽力しました。

また、忘れてはならない勝利の大きな要因の一つが機材(ロードバイク)です。いかにフルーム選手と言えども、例えばエントリーグレードのロードバイクでツール・ド・フランス優勝を果たすことは不可能だったでしょう。

機材を提供してブランド価値を上げる

ロードバイクのブランドにとって、機材を提供しているチームがツール・ド・フランスのような大きなレースに参加し、良い成績を残すことはブランド価値を上げる絶好の機会。そのため、どのブランドも自社が誇る最高クラスのロードバイクをチームに提供します。今回より、ツール・ド・フランス2017に機材提供したブランドを取り上げていきます。

PINARELLO(ピナレロ)

1953年創業、元プロレーサーのジョヴァンニ・ピナレロが立ち上げたイタリアの老舗ブランド。ロードバイクを始め、トラックレーサー、クロスバイク、トライアスロンバイク、シティサイクル等も製造しています。常に時代の先端を走るパイオニア的なブランドの一つです。

オシャレ感が強め

ピナレロのロードバイクは、一目で「ピナレロ」と分かるオシャレなデザイン。また、波型のクネクネとした「ONDA」フォークも特徴の一つです。

2014年には、DOGMA F8(ドグマF8)がロンドン・デザインアワード金賞を受賞。

実績はピカイチ

1960年に初めてプロチームにフレームを提供、1966年にスポンサーチームが国際的レースで初優勝を果たしました。ツール・ド・フランスでは今回のチーム・スカイの優勝に加え、クリス・フルームの4度の個人総合優勝に貢献、もちろん、これらはほんの一例。世界の大きなレースで、数多くの選手を勝利に導いてきました。

参考情報

人気のロードバイク漫画「弱虫ペダル」では、「浪速のスピードマン」との異名をもつ鳴子章吉が駆るロードバイクがピナレロです。


機材提供チーム