世界王者含む8人選出

2021年7月2日、フランス自転車競技連盟は東京オリンピック自転車競技のトラック中・長距離代表内定選手を発表。

現男子オムニアム世界チャンピオンであるベンジャミン・トマや、2020年の世界選手権女子マディソンで銀メダル獲得クララ・コッポニ/マリエ・ネット含む、男子2人女子6人の計8人が発表された。

また、チームパシュートメンバーのコーリー・デミーは、女子スプリント&ケイリンの補欠代表としても選出された。

初めてのオリンピックへ

Point Race / Men's Omnium / 2020 Track Cycling World Championships, Benjamin Thomas ベンジャミン・トマ

今回代表内定選手として選出された8人はフランス競技連盟からの推薦後、オリンピック選考委員会の承認を経て正式に代表選手となる。今回発表された選手の中で、オリンピック出場経験のある選手はいない。短距離代表と同様に、ほとんどが20代前半の若手での構成だ。

中長距離フランス代表の注目選手はベンジャミン・トマ。ジュニア時代にポイントレースで世界王者となり、男子オムニアムで2019年にヨーロッパ選手権、2020年に世界選手権で優勝している。

Point Race / Men's Omnium / 2020 Track Cycling World Championships, Benjamin Thomas ベンジャミン・トマ

2019-2020UCIトラックワールドカップでは計7つのメダルを多く獲得しており、男子オムニアム金メダル有力候補だ。

また、冒頭でも述べた2020世界選手権女子マディソン銀メダルのマディソンのクララ・コッポニ/マリエ・ネットは2019-2020シーズンのワールドカップ第1&5戦でもメダルを獲得するなど、オリンピックでの有力選手としては十分な実績を持っている。

自転車大国のフランスだが、オランダやイギリスと比べると、トラック競技選手層が厚いとは言い難い。ただし、伏兵的な立ち位置で着々と成績を残してきた。

2024年に控える自国開催のパリ大会に向けて、成長を見比べるという意味でも、フランスの若手選手達の走りと今後にも注目だ。

中長距離フランス代表 内定選手

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