東京オリンピック マウンテンバイククロスカントリー種目、日本代表に選出された山本幸平選手。山本選手はこのオリンピックで競技人生を終えると決めており、これが現役最後の大会となる。

自身4度目のオリンピックに何を思うのか。何を伝えたいのか。オリンピック直前の山本選手にお話を伺った。

山本幸平 プロフィール

北海道出身、マウンテンバイククロスカントリー種目の選手。現在はDreemSeeker MTB RacingTeamに所属している。北京オリンピックから同種目のオリンピック代表に選抜されており、東京で自身4回目となる。

4度目のオリンピック山本幸平、現役教師のオリンピック挑戦・今井美穂 記者会見コメント/マウンテンバイク(MTB)オリンピック代表発表記者会見

競技人生最後の「成績を求める走り」

Q:トップで走り続けている山本選手ですが、オリンピックで見せたい姿とはなんでしょう?

今まで僕を応援してくれた人たちが、何かを「良い」とか「気持ち良い」とか感じてもらえるような走りを、7月26日にしたいと思っています。

僕は10歳から35歳まで競技を続けてきましたが、東京オリンピックは「成績を求める走りとしての最後にする」と決めています。

人生そのものが「マウンテンバイク競技」で、その中で色々な人が応援してくれているので「僕自身」が「僕自身」に1番勝ってゴールしたいレースです。

結果は良いに越したことはないですが、僕自身が納得してゴールして、見てくれた人が「何か」を感じてくれて、それが「良い」方向に進んでくれることを目標に走りたいと思います。

Q:様々な環境下で行われるマウンテンバイクですが、今回のオリンピックコースの魅力は?

目まぐるしく変わる、ジェットコースターのような所ですかね。

1周が12分を切ってくる、高速なレースになると思います。ジャンプセクションなども多くあり、岩場なども多い。一歩間違えたら大きな怪我になるかもしれないので、集中力がすごく必要になるコースですね。

Q:今回でオリンピック出場4回目ですが、山本選手にとって憧れのアスリート像とは?

何かに向かって常に全力でエネルギッシュになっている人っていうのがいいなと思っています。

Q:過去に経験したコースに比べて、今回のコースはどうですか?

今回のコースは世界最先端と言えるくらいシビアなコースだと思います。走る側は過酷ですが、見てる側は見やすく楽しいっていうのが魅力です。

誰も経験したことのないくらいタフなレースになると思います。

日本独特の気候条件を生かしたい

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