12月30日に行われた『KEIRINグランプリ2020』。初出場の和田健太郎が初優勝を遂げて年末の大一番は幕を閉じた。

12月22日の「前夜祭」では、近畿の脇本雄太と関東の平原康多が連携を組むことを表明。この連携は通常地区が異なれば組むことがない競輪で、しかも近畿と関東を代表する選手が手を取り合う「ドリームコンビ」だけに全国を騒然とさせた。

遡ること8月の『オールスター2020』、ファン投票のトップ9位までが走るドリームレース前のインタビューで平原は脇本についての質問に答えた。

「(脇本は)付いてみたい選手ではありますけど、今回は自力で走ります」

そして12月22日の記者会見では遂に心を決めた。戦法を問われた平原は

「直前まで考えたのですが、脇本選手の後ろにつかせてもらうことにしました。簡単に決めることではないので、時間をかけてかなりギリギリまで考えました」

平原が悩み抜いた末に辿り着いた”ドリームコンビ”で挑んだ『KEIRINグランプリ2020』。レースの結果は脇本が2着、平原が5着となった。

先頭を走る2人は最終コーナーで後続に追いつかれ、最後は直線勝負の展開。この時点で平原にも勝機はあったのかもしれない。しかし最終コーナーでは外から上がってきた清水裕友を平原がブロックし、脇本を援護して失速。

それは出来なかった

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