3月24日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、1年程度の開催延期が決定。外出規制や都市封鎖などが行われる国もあるなど不安定な状況が続く中、オリンピック開催延期の決定を受けた各国のトラック競技選手らから様々な声があがっている。

ブノワ・べトゥ

日本ナショナルチーム短距離ヘッドコーチ

「オリンピックを1年延期するという決定は、論理的で懸命な判断です。真っ白なページが我々へ向けて開かれました。順応性と創造性が成功への鍵となる、エキサイティングな冒険です!それまでの間、皆さんは自分自身と愛する人を大切にし、世界的なパンデミックへ打ち克つ事が、最も美しい勝利となるでしょう。オリンピックが延期されたとしても、魔法の様なイベントだということは変わりません。ウィルスとの戦いでより美しさを増します!」

深谷知広

日本
2019-2020シーズンW杯 金×2、銀×1、銅×2

ハリー・ラブレイセン

オランダ
2020世界選手権 短距離種目3冠

「今日のニュースはとても大きな話の様にも見えるけれど、私は皆こうなる事を予見していた様にも思います。東京オリンピックが2021年までの間へ延期されました。今日現在、スポーツは間違いなく最重要な事柄ではありません。まずは現実の問題を直視する事から始めましょう。私は今現在、最高のコンディションであり、何が起きようとも来年をまた同じ状態で迎えられると感じます!距離を取り、健康でいましょう」

マチルド・グロ

フランス
2019-2020シーズンW杯 銀×1、銅×1

「東京オリンピックを2021年まで延期するという、IOCによる難しい決定ですが、私はこれが正しい決定であると全力で支持します。現時点でスポーツは優先事項ではありません。人々は病に罹り、命のために戦っています。皆の健康が最重要です。私たちは皆、ウィルスを阻止するために出来る、あらゆる事をする必要があります。
もちろんオリンピックはずっと私の目標であり、アスリートとしてこの決定には難しい想いがあります。しかし、私の考えと願い以上に傷つけられているものがあります。来年も戦えるよう、トレーニングと努力を続けます。
この決定により全てのアスリートが平等に準備を行って戦う事ができるという事でもあります。これはオリンピック精神にとって非常に重要な事です。トラック競技は幸いにも(出場国枠の獲得)予選を終える事ができましたが、これは他の多くのスポーツでは状況が異なります。
皆さんがんばりましょう。安全を確保し、距離を尊重してください」

息を呑むような素晴らしいオリンピックを