男子ポイントレース、メダルの可能性が浮上

ポイントレースには佐藤健(九州学院)が出場した。予選第1組に出場した佐藤は6点を獲得し、8位で決勝へ進出。決勝では残り56周回、佐藤が単独アタックして集団をリードする。第2回ポイント周回で2点を獲得し、逃げ集団5名の中に入り健闘している。

その後、集団をLAPし電光掲示板に4位と表示。3位とは2点差が続きメダルの可能性が浮上した。

しかし、佐藤より上位選手は常に前で勝負し、走行距離25kmの平均時速50km/hを超えるスピードは逆転を許してくれない。

最終得点26点で4位で終わった。

女子も同様であるが各ポイント周回で5点を獲得するスピード、果敢に自ら積極的に仕掛ける走りが日本国内のレースには不足していると感じた。先頭逃げ集団から落ちてくる選手はおらず、単独で先頭集団に追いつく展開は、なかなか日本で見ることができない。

その中でメダルは逃してしまったが、佐藤の走りは評価が高いと感じた。

2017 UCIジュニアトラック世界選手権大会 3日目を振り返る

ドーピング検査対象を宣告され、インスペクターとの会話で簡易英語が必要となったが、対応に苦慮する様子はなかった。
明日は男子オムニアムに佐藤、女子個人パーシュートに池上と松本、500mタイムトライアルに松本、ポイントレースに松井が出場する。

ジュニア強化育成部会部長 折本 裕樹

原文:公益財団法人 日本自転車競技連盟

4日目のレポートへ続く