ペーサー退避からの展開に注目:ケイリン

男子エリート ケイリン(TTチャンピオンシップ)

男子エリート ケイリンTRACK PARTY 2018 in spring

最大で7人の選手が一斉に走り順位を競うのがケイリン。その名の通り日本の「競輪」が発祥の種目だ。2000年シドニーオリンピックから正式な五輪種目になっている。

ケイリンの見どころ

ケイリンの魅力は最後まで誰が勝つかわからないスリルのある展開だろう。選手は自分が勝つための最適なポジションにつくように走りながら戦略をたてる。位置によっては自分が仕掛けたくても前に選手がいて詰まってスピードをあげることができなくなり、勝利することが難しくなってしまう。

レースの進み方

1回戦からトーナメント形式で対戦し、各組の上位何人かが次に進むことができる(大会や参加人数によってレースの勝ち抜け人数が異なる)。また、敗者復活戦も行われる。

ジャパントラックカップⅡ

ジャパントラックカップⅡ 男子エリート決勝

スタートの合図で内側の選手から順にペーサー(先頭誘導車のバイク)の後ろについて走る。全6周回のうち最初の1周の選手の並びは抽選順に固定されており、2周目から位置の変更を行うことが出来る。ペーサーの役割はスピード管理と先頭の選手の風避けになりながらスピードを上げること。後方では、最適なポジションを取るための位置取りや駆け引きが行われている。

ジャパントラックカップⅡ 男子ケイリン決勝

ジャパントラックカップⅡ 男子エリート決勝

最後の3周に入る前にペーサーが退避するといよいよ勝負の開始!更に最終周回手前で「ラスト1周」を合図する鐘が鳴る。”ジャンが鳴る”とも言われており、そこからレースが最終局面を迎える。キタキタ!これからが最後の見どころですよ!と伝えてくれるサインでもあるのだ。そしてゴール前では短距離種目特有の迫力のあるシーンを見ることができる。

ペーサーを抜かしてはいけないルール

ペーサーは徐々にスピードをあげ、残り3周で離脱する。その前にペーサーを追い抜くことは違反行為で、その選手はその場ですぐに降格処分となる。このような事態が起こった場合は残りのメンバーで再出走を行う。

男子エリート ケイリン TRACK PARTY 2018 in spring

男子エリート ケイリンTRACK PARTY 2018 in spring

2018トラックワールドカップ(ベラルーシ・ミンスク) 男子エリートケイリン 決勝

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