「ヨーロッパのレースを休んで参加した甲斐があった」新城幸也選手のコメント/香港チャレンジ

現役時代は​世界選手権トラック、スクラッチの優勝をはじめとし、ツール・ド・北海道、ツール・ド・おきなわ、TOJなど日本での国際レースも総なめにした『アジアの虎』こと香港のレジェント、黄金宝(ワン・ワンカンポー)氏と新城幸也選手/photo CHEN Hao

2017年10月8日、香港の九龍半島南端に位置する商業地区、チムサーチョイを舞台に開催されたUCIワンデーレース「Sun Hung Kai Properties Hong Kong Challenge(サンフンカイプロパティーズ・香港チャレンジ)」で、新城幸也選手が日本代表チームとして出場し、3位に入った。

レースは九龍の大通りを封鎖し、ビクトリア・ハーバーなどを横目に駆け抜ける市街地に設定された、一周5.15kmのサーキットコース。これを20周する113km。ほぼ平坦ながら180度ターンが頻発するテクニカルなコース。

新城幸也選手がレースを振り返り、以下の様にコメントした。

「ヨーロッパのレースを休んで参加した甲斐があった」新城幸也選手のコメント

今回の目標は優勝(UCIポイントの獲得)だった。

1クラスで約5kmの20周回、113kmクリテリウムレースで、UCIレースとしては初開催。メンバーを見ても集団スプリントというよりは逃げでの勝負になるだろうと予想していた。
その予想どおり序盤からアタック合戦が続いたが、30kmほどで20人ほどの大きな逃げ集団が形成された。正直、スタート直後は苦しかった。 気温も30度近くあり、ヨーロッパから到着したばかりの自分には時差ボケもあり、呼吸もきつく、耐えに耐えたという感じ。

それは集団の中のワールドツアーチームの選手ほとんどの選手がそんな状態だったと思う。レースが進み20人も逃げ集団になれば、乗せていないチームはほとんどなく、 実質、序盤で勝負は20人に絞られた。一番多く含まれていたのがオリカの3選手。第一優先にマークしなければならないのがオリカ、次にUAEチームエミレーツと、やはりワールドツアーの2チーム。

残り30kmになり、再びアタック合戦。まずは10人で抜け出す形に。1周もしないうちに、そこから逃してはいけない3人を逃してしまった。すぐに追いかけたが50mが縮まらず。間も無くして、前から1名が遅れ出し、2対2に。ゴールまで15km程なので全開で前を追うも、追いつくことは出来なかった。

残り1周(5km)で追いつかないと思い、確実に3位、表彰台とポイント狙いに切り替えた。久しぶり表彰台をゲットでき、ヨーロッパのレースを休んで参加した甲斐があった。

3位表彰台に上がった新城幸也選手/Photo discoverhongkong.com 
3位表彰台に上がった新城幸也選手/Photo discoverhongkong.com

このレース参加には来年の世界選手権で複数参加するために必要なポイントを獲得するためでもある。これまではアジアの国別順位で世界選手権の枠が決まっていたが、今年からは世界ランキングで枠が決まるようになった。(各選手がより多くポイントを獲得しなければならない)

今回はアンダー(U23)選手とエリート選手のミックスチームだったので、同じレースを走る機会が出来た。このような機会が日本チームとしても増えたら、強化にも繋がっていくいくのではないかと思う。同じレースを走るとアドバイスもしやすく、若手に教えることはたくさんあると感じた。

今回、日本のチームも2チーム参加していたが、日本としてもっともっと強くならないとと感じている。課題が見えた良い機会となりました。

新城幸也選手は10月19日~24日に中国で開催されるTour of Guangxi ワールドツアー最終戦に出場したのち、11月4日にさいたま新都心で開催される『2017 ツール・ド・フランス クリテリウムさいたま』で今シーズンを終える。

Team ユキヤ通信 2017 No.82 Sun Hung Kai Properties Hong Kong Challenge (1.1)

Text : Miwa IIJIMA