一般サイクリスト5,000人が交通閉鎖された香港中心街を走る巨大イベント「HONG KONG CYCLOTHON 2017」の目玉として、プロツアーチームを含む17チームによるUCIレース「Sun Hung Kai Properties Hong Kong Challenge」が開催された。

新城幸也選手を中心にエリート&U23混成チームで参戦

日本代表チームはUCIポイント獲得のため新城幸也選手を中心としたエリート選手、U23選手の混成チームで参加した。

コースは香港のビル街、繁華街に特設されたユニークなレイアウトで、1周約5kmのサーキットを20周するレース。平坦中心ながら高温多湿と海風により消耗戦となった。

日本チームはスタートから良く動いた。序盤では石上優大山本大喜の若手が良く動き、間髪入れずに中根英登と新城が良く連携したことで、新城を小さな先頭グループへ送り出せた。追走には小野寺玲が入る。予め想定していた、主力メンバーを含む19人の先頭グループが形成され、そこに新城と小野寺の2人が加わり、レースは進んだ。

新城幸也選手が3位で表彰台獲得

新城幸也

Photo JCF

レース後半、完全にサバイバルな展開となる。新城は最後に昨年の覇者であるMOHORIC, Matej(UAEチームエミレーツ)を含む2名の先行を許してしまうも、3位でゴール。表彰台に上がりポイント獲得を果たした。

先頭グループで新城のためにペース作りへ注力した小野寺も12位でゴール。終盤にメイングループから抜け出した中根も20位でポイントを加算した。日本代表チームはカテゴリーを越えた連携もマズマズ形になり、2018年に向けての期待が増した遠征となった。

U23カテゴリ1位 小野寺玲、2位 AISAN岡本隼

U23カテゴリ1位 小野寺玲、2位 AISAN岡本隼

新城幸也3位、小野寺玲が新人賞獲得/2017 サンフンカイプロパティーズ香港チャレンジ

Text : 浅田 顕(JCF強化コーチ)
Photo : JCF
元の記事:http://jcf.or.jp/?p=56632