9月22日、ノルウェー・ベルゲン。ロード世界選手権2017男子U-23ロードレース、こちらも雨が降る中行われた。コースは午前中に行われた女子ジュニアと同じだが、191km、全10周回。

日本からは小野寺玲(栃木・宇都宮ブリッツェン)、岡本隼(和歌山・日本大学/愛三工業レーシング)、雨澤毅明(栃木・宇都宮ブリッツェン)、岡篤志(栃木・宇都宮ブリッツェン)、山本大喜(奈良・鹿屋体育大学)の五人が出場した。

出場選手は総勢178人。レースは1周目で6人による逃げが決まった。その中には日本の岡も入り少しずつ後続とのタイムを広げていく。

そして4周目には日本の山本、更に5人の選手が逃げ集団に加わり、逃げ集団が12人となった。この時点でメイン集団との差はおよそ2分半。このまま落ち着くかと思われた展開だったが、メイン集団が少しずつ差を詰めていき、6周目に入るころにはその差を1分詰めて、逃げ集団とメイン集団の差はおよそ1分半になった。

7周目で山本が後退し、逃げ集団から追いていかれ、その後にメイン集団からも大きく離される。岡も
逃げ集団から後退しメイン集団に吸収される。

8周目に入る頃には逃げ集団とメイン集団の差は30秒ほどに縮まった。その後は展開が落ち着き、最終周回に入る頃には逃げ集団は完全に吸収され、集団が1つのまとまりとなった。

最終周回に入るとすぐにイタリアのアタック。そこにフランス、ノルウェーと選手が続き、小さな6人の
逃げ集団が形成される。アタックが何回か掛かるものの、最後の上りまでは展開がそれ以上は動かなかった。

最後の上り、サーモンヒルで逃げ集団からレナード・ケムナ(ドイツ)が単独でアタックを仕掛け抜け出しに成功する。更に上りを終えてそのケムナをブノワ・コズネフロワ(フランス)が単独で追いかけて残り7km地点でケムナを捕まえる。この時点で2人の先頭、そして10秒ほど後ろにメイン集団という形となった。ここから先頭の2人が共闘し逃げ続け、勝負は最後の直接へと入る。

最後の直線で栄冠を手にしたのは1対1のスプリント勝負を制したブノワ・コズネフロワ(フランス)。メイン集団に最後まで追いつかれず逃げ切り勝利を果たした。

日本は岡本 隼(和歌山・日本大学/愛三工業レーシング)46位、雨澤 毅明(栃木・宇都宮ブリッツェン)59位、岡 篤志(栃木・宇都宮ブリッツェン)が111位、山本 大喜(奈良・鹿屋体育大学)と小野寺 玲(栃木・宇都宮ブリッツェン)はDNF(完走できず)となった。

日本最高位は岡本46位、あと少しの力と連携/ロード世界選手権2017男子U23ロードレース