9月5日:第3ステージ

第3ステージは114.5km。スタート直後に1.5kmの登り、そして60km過ぎに4.5kmの勾配のある登りが控える。コース後半はアップダウンが続き、ラスト10kmからは道幅の広い直線となりゴールを迎える。

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きつい勾配で集団がバラバラに

スタート直後は穏やかに進み、注意していた最初の登りでペースは上がらない。韓国の選手が攻撃をかけて抜け出し、さらに追走で1名チームメイトが続き、この2名の逃げとカザフスタンのコントロールする集団という形で勝負どころの登り区間に入る。

カザフスタンがチームでまとまり、日本チームもその後ろに全員で並ぶ。勾配がきつく集団はバラバラになり、松田祥位、カザフスタン4名、メキシコのISLAZ ROPEZ Fernando、韓国のJun Hyunsuの7名の先頭グループで山頂を通過する。

松田が抜け出すものの、冷静なカザフスタンは逃げを許さない

山頂直後の3kmのトンネルで松田が動きISLAZ ROPEZ Fernando、Jun Hyunsuと抜け出すが、カザフスタンは冷静に追撃態勢を整えて逃げを許さない。7名の先頭グループを追撃する4名に佐藤健が入り、松田の先頭集団に近づいたが捉えきれない。さらに登りで厳しかった小野寺慶が15名ほどの集団の先頭を牽き続けて佐藤の第2集団に合流する。しかしそこからカザフスタン2名に抜け出されて先頭集団に追いつかれてしまう。

先頭集団11名のうち、日本勢は松田ただ1名

最終的に先頭集団11名の中にカザフスタンが6名入ったが、日本勢は松田のみ。佐藤と小野寺を含む集団も松田の集団とタイム差は40秒から1分ほどと粘るが詰め切れない。佐藤らの追走集団には、ゴール5km前あたりで篠田幸希を含む10名ほどが合流し、30名ほどの大集団となってゴールを迎えた。

1位はカザフスタン、松田は6位

第1集団は、昨日のステージで逃げ切りながらもコースミスをしたカザフスタンのエース、Igor CHZHANに70kmあたりからアタックを決められた。松田のグループにはカザフスタンが5名おり攻撃をかけられなかった。結局Igor CHZHANが昨日に続きゴールまで独走して個人総合リーダーに。カザフスタンの攻撃に耐えた松田は6位でゴールした。

日本勢が勝つために足りなかったこと