ツール・ド・フランスは閉幕したけれど

先月はツール・ド・フランス2017が開催されていたので、毎晩テレビの前でレースを観戦していた人は多いでしょう。終わってしまって、燃え尽きたような感じになっている人もいるかもしれませんが、大丈夫。今月の19日からは、ブエルタ・ア・エスパーニャ2017が始まります!

ブエルタ・ア・エスパーニャとは

日本では、とかくツール・ド・フランスにばかり注目が集まりがちで、ブエルタ・ア・エスパーニャについては知らない人もいるかもしれません。しかし、ブエルタ・ア・エスパーニャは、ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアと並び、グランツール(三大ツール)と称される世界最高峰のプロロードレースの一つ。世界中のロードレースファンが注目する大きな大会です。

スペインは山がちでコースに激坂が多いなどアップダウンが激しく、ツール・ド・フランスとは異なった特徴があるため、ブエルタ・ア・エスパーニャはクライマー系の選手に有利と言われています。実際、同じ年にツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャを制した選手は、1978年のベルナール・イノー選手が最後。ツール・ド・フランスが得意な選手、ブエルタ・ア・エスパーニャが得意な選手と、それぞれのタイプによって向き不向きがあるところも興味深い点で、そういった部分に注目して観戦するのも面白いでしょう。

出場するのは22チーム

ブエルタ・ア・エスパーニャ2017に出場するのはUCIワールドチーム(18チーム)とUCIプロコンチネンタルチームの中から主催者が招待した4チームです。中でも、アイルランドのアクアブルースポートは今回がグランツール初出場。どんな戦いを見せてくれるのでしょうか。

UCIワールドチーム

・アージェードゥゼール・ラ・モンディアル
・アスタナ プロチーム
・バーレーン メリダ プロサイクリングチーム
・BMCレーシングチーム
・ボーラ・ハンスグローエ
・キャノンデール・ドラパック プロサイクリングチーム
・ディメンションデータ
・エフデジ
・ロット・ソウダル
・モヴィスター チーム
・オリカ・スコット
・UAE チーム・エミレーツ
・クイック・ステップ フロアーズ
・チーム カチューシャ・アルペシン
・チーム ロットNL・ユンボ
・チーム スカイ
・チーム サンウェブ
・トレック・セガフレード

UCIプロコンチネンタルチーム

・コフィディス、ソルーションクレディ
・カハルラル・セグロスRGA
・アクアブルースポート
・マンサナポストボンチーム

今年はニームで開幕

今年で72回目となるブエルタ・ア・エスパーニャ2017は、フランス南部の都市、ニーム(Nîmes)で8月19日に開幕します。

ニームは古代ローマ時代から存在している歴史ある都市で、イタリアからスペインに至るローマ街道沿いに位置していました。スペインの首都マドリードで閉幕する今回のブエルタ・ア・エスパーニャ2017の開催地としては、最適のスタート地点と言えそうです。参考までに、ニームは織物でも有名で、デニムの語源とのこと。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2017 コース

 

ブエルタ・ア・エスパーニャ2016の様子

ブエルタ・ア・エスパーニャ2016

モヴィスターチームのナイロ・キンタナ選手(コロンビア)が総合優勝 参照:lavuelta.com

 

どうやって観戦するか

飛行機に乗って現地に行きましょう!と言いたいところですが、3週間以上も休みを取るのはなかなか厳しいものです。そんな人のために、日本ではスカパーが全21ステージ、全長3297.7kmのレースを独占生中継。第1ステージの放送は、08月19日 (土) 、深夜 00:25~深夜 03:00です。

放送スケジュール等の詳細はこちらでご確認ください。