前回のコラムを書き上げてふとスマホを見ると、LINEに一件の未読メッセージ。嫌な予感ってのは的中し易い物で、やはり編集Tからのメッセージだった。

編集T「どう?順調?自転車が云々とかそんな屁の突っ張りにもならない内容とか良いから、そろそろ競輪とケイリン(KEIRIN)の違いとか、そう云う内容の濃い物頼むよ」

やっぱり奴も競輪ド素人なようで、同じようなタイミングで同じような物に興味を持つのだな、とほんの少しばかり感心してしまった。

この世界の右も左も判らない者にとって、やはり「競輪」と「ケイリン(KEIRIN)」の違いは必ずやぶち当たる疑問点なのであろう。

とか何とか思っているとまたまたスマホがシャラン。

愛しのマイハニーからかな、と思うも再び無邪気な悪魔から。

「とにかく、どうせネタに困っているだろうから、今回は俺が納得行くように競輪とケイリン(KEIRIN)の違いでも書いておいてよ」

いつも通り強引な男である。けれども結局こう云う男が「ちょいワルおやじ」とか言われてモテるのだろう・・・。世の中ってのは理不尽だ。

競輪とケイリン(KEIRIN)の違いを調べてみる!

さてさてそんな事は置いておき、本題に入ろう。

いつも通り、心強い味方インターネッツで検索してみる。すると尋常じゃない判り易さで説明してくれているサイトを発見。競輪に関する知識は全然伸びないのに、検索技術だけはグイグイ上達していくのがちょいと腹立たしいが、まぁ良しとしておこう。

“競輪”と”ケイリン”

オリンピック種目でもある”ケイリン”は日本の公営競技”競輪”が基になって出来たスポーツですが、”競輪”は競馬や競艇(ボートレース)と並ぶ公営ギャンブルの一種であり、”ケイリン”は自転車競技トラックレースの種目と、根本的な違いがあります。

このことから”競輪”と”ケイリン”ではルールや楽しみ方が違ってきます。
もちろんどちらも1着にゴールした選手が勝利を掴むことになり、バンクを猛スピードで走り抜ける迫力あるレースとなることは変わりませんが、よりレースを楽しめるように、まずはカンタンな”競輪”と”ケイリン”の違いを見てみましょう。

 

(中略)
競輪とケイリンの違いで最も重要なのは、レース形態の「ライン戦」と「個人戦」の部分です。
自転車競技は風の抵抗が大きく影響するスポーツで、前にいる選手程風圧を受け不利になります。
そのために、誘導員が配置され、途中までレースの先頭で選手達を引っ張っていくのですが、誘導員がいなくなってからも”競輪”では選手同士が主に地域ごとに協力しあい、ラインと呼ばれる隊列を組んで闘います。それに引き替え”ケイリン”では個人個人がお互いをけん制しつつポジション取りを行います。
このようにレース形態ひとつをとっても違った楽しみ方が出来ます。
もちろん詳しいことがわからなくても、自転車という身近な乗り物を使って激しく闘う姿は観客の目を引きますが、知識が増えることでよりレースの面白さが分かるのが競輪です。

KEIRIN STATION “競輪”と“KEIRIN”より引用

競輪はギャンブル、ケイリンは競技

競輪はギャンブルで、ケイリンは競技。ここまではなんとなくわかっていた。わからなかったのは「ライン戦」「個人戦」という部分。「個人戦」はわかる。競技なのだから個人同士の競い合いってことでしょ。はて「ライン戦」とはどういうことだろう?

編集T「宇都宮競輪行ったときに知ったんだけど、競輪はそういうもんらしいんだ!同じ地方の選手たちで隊列を組んで協力しつつ戦うんだって!レース見てたら確かにそうだったよ」

なるほど、意味はわかったけど、イメージがつかない。協力ってどういうこと?まあ、ここらへんは実際に競輪場に行ったときにチェックしてみればいいか。

新たなクエスチョンを見つけつつ、我らがウィキペディア大先生も見てみると。

 

日本発祥の公営競技である競輪を元に作られた競技で、それと区別する為に「ケイリン」と表記される。英語圏では、「E」が「イー」発音されるため「キーイリン」と発音されている。

引用:Wikipedia トラックレース
ケイリン概要項

Wikipedia トラックレースより引用

「キーイリン」!
スポーツのほうのケイリンはキーイリンなのである。日本語語源の競輪がキーイリンになって世界で親しまれているだなんて、なんか面白い。

いうなれば「競輪」がお父さんで「KEIRIN」が息子・・・、ということでしょ。似て非なる物でありながら、親父のイズムを確かに継承&昇華しながら世界に羽ばたいた・・・、そんな素敵で感動的な親子ドラマが頭に思い浮かんでくる。

浪花節と言うか昭和的と言うか・・・、体育会系中年男子の目頭を熱くさせ心を打ち振るわせるようなドラマ。愛だの友情だの・・・、そんな戯れ言はもういいのだ!こういう熱い話こそ、さっさと映画化するべきじゃないか!!実際はかなりスマートに物事が運んだのかもしれないが、それならそれでフィクションでも何でも良いから、クッソ熱いドラマに仕立て上げて映画化プリーズ!

と、無駄に興奮してしまったので今回はここらで終わりにしておこう・・・。ヒートアップしてきたから、冷えピタでも貼って寝よ。

ではまた!

文/アオヤギソースケ